高金利通貨とコモディティー価格の関連について

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コモディティー価格と高金利通貨の関連性について

豪ドルや南アフリカランドは、資源国通貨、コモディティー通貨と呼ばれることがあります。コモディティーは農産物、鉱物資源、エネルギー資源など加工度の低い物品を意味しますが、特にコモディティー通貨という言葉からは、鉱物資源やエネルギー資源がイメージされます。

 

実際、オーストラリアの輸出品目ベスト3は石炭(14.2%)、鉄鉱石(8.8%)、金(5.6%)の順で(2006年)、鉱物資源が全体の約40%を占めます。このため、豪ドルはコモディティー価格の動向に影響を受けます。近年、原油や金の高騰に代表されるように、コモディティー価格が上昇していますが、こうした動向は豪ドルを支援する要因となっています。

 

このような理由から原油や金などのコモディティー価格に注目する投資家が非常に多くなっています。

 

コモディティー通貨の最新情報

「コモディティ通貨高に変調?!」

 

今年為替市場で最も目立った動きといえば、豪ドル、NZドル、カナダドルといったコモディティ通貨の大躍進です。

 

振り返ってみれば、豪ドルは2月の安値0.62台から0.93台まで、NZドルも3月の安値0.48台から0.76台まで実に50%前後もの暴騰。カナダドルも3月の1.30台から1.02台まで20%の上昇です。リーマン・ショックに端を発した金融危機がほぼ終焉し、リスク選好が高まるとともに、もともと高金利だったこれらの通貨の利上げ期待が高まってきたためです。

 

しかし今週に入って、こうしたコモディティ通貨の絶好調にもにわかに陰りが見えてきました。昨日の時点で豪ドルは0.89台、NZドルは0.71台、カナダドルは1.08台まで急反落しています。株価の下落や原油などコモディティ価格の調整を受けて、リスク許容度が急速に低下していることが背景です。

 

米国企業の好決算が続いたにもかかわらずダウは一時9700ドル台まで下落しており、株式市場は当面の好材料出尽くしと見ているようです。企業業績はレイオフなどコストカットで急回復しましたが、ここからはやはり景気が回復し全体のパイが増えていかないと苦しい。

 

昨日発表された米国第3四半期GDPは市場予想を上回ったものの、今後は自動車買い替え促進策や住宅ローン減税による需要先食いの反動も来ることから、景気はむしろ二番底に向かっていく懸念が高まっています。

 

雇用情勢も改善の兆しは見えず、来週発表される10月の失業率はいよいよ10%の大台に達する可能性もあります。雇用不安を抱えて支出を控えようという動きが強まっており、小売業界にとって最大の書き入れ時であるクリスマス商戦も不振となる恐れがあります。株式市場やコモディティ市場の先行きは決して明るいとは言えません。

 

先進国の先頭を切って利上げに踏み切った豪州も、海外の景気回復見通しが後退し、国内のインフレも予想以上に落ち着いていることから、利上げペースを当初の意気込より緩やかにする可能性が出てきました。来週のRBA会合では追加利上げが予想されていますが、0.50%の可能性は低下し、0.25%にとどまるとの見方が支配的となっています。

 

またNZ準備銀行とカナダ中銀は、少なくとも来年6月まで利上げしない意向を示しており、市場では大きな失望感が漂っています。

 

個人投資家のポジションやIMM通貨先物の取り組みを見ると、これらの通貨に関しては依然として圧倒的な買い持ちに傾いています。今年は3月からの一本調子の上昇で、ポジションにも大きな含み益が発生しているでしょうから、年末をにらんで早目の利益確定を考える向きも多いでしょう。

 

期待感によるポジションが飽和に達し、何らかのきっかけで急激な巻き戻しが起こる・・・ハイリスク通貨が暴落するのはそういう局面です。「見切り千両・利食い千人力」という相場格言があるように、ここからはあまり深追いをせず、冷静に撤退の潮時を見極めることが必要かもしれません。

 

 

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